消費者金融に手を出す前に、がんばって貯金増やしませんか

まず考えてみてください。銀行にお金を預けた場合、普通預金でだいたい0.020%の利息が付き、定期預金は、銀行にもよりますが、だいたい0.13%くらいです。こんなに低金利だなんて、なんだか涙が出てきますね。しかし、もっと悲しくなる金利があります。

消費者金融でお金を借りた場合、15%から20%、利息がかかってきます。もし50万円を借りた場合、返済に5年かかったとすると、返済額は70万円を超えてしまいます。利息分の20万円を預金利息だけで得るとしたら、一体いくら預けて、そして何年かかるでしょうか…。

銀行のATMの時間外手数料が高いので、週末は消費者金融で借りて、週明けにすぐ返金している人がいます。たしかに手数料を節約でき、一見合理的に見えますが、大きな落とし穴があります。ATMからお金を引き出し続けている間に、それが借金ではなく自分の預金から引き出したお金だと錯覚してしまうのです。「しっかりしていれば、大丈夫だ」というご意見もあるでしょう。でも例えば週末に遊びに行く時、最初の計画では5万円キャッシングのつもりでも、「もし何かあった時のために…」「足りなくなって慌てないように余分に借りておこう」と思い8万円をキャッシングし、気がつけば予定よりもだいぶ多い出費となっていた、ということになりかねません。キャッシングを利用しなくても、給料日に1ヶ月分の生活費やお小遣いを予想して、手元においておけば、無駄な時間外手数料を節約できます。

テレビの消費者金融のコマーシャルでは「急な出費のために」、と言っています。急病など、予測不可能な事態はもちろん別です。しかし“急な出費”とは一体何でしょうか。友人の結婚式は、事前に分かっていることです。同僚の送別会も、だいたい転勤の多そうな時期は予想が付きます。旅行はお金を貯めてから行くものです。恋人とのデートやプレゼントは、分相応なものにすれば、急に消費者金融へ走る必要はありません。(婚約指輪や結婚式の費用は、付き合いだした時から、貯金をしていればよいのでは…)

普通に生活していても、不測の事態は起こりうるものです。しかし預金があれば対処できます。預金を上回る出費でも、預貯金を担保に、低金利でローンを組むことができます。

もう一度、自分の生活を見つめ直してください。家計簿をつけることもお勧めです。分不相応な点はありませんか。ブランド品はシルエットも美しいし、とても使いやすいです。でも今のあなたに、本当に必要ですか。車も、もう1ランク落としても、問題ないのではありませんか。いつも高級なレストランで食事をしたり、お取り寄せをする必要がありますか。

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