サラ金業者の取り立てについて、誤解していませんか?

サラ金業者の取立に関しては、誤解をされている方が多いようです。それは、①延滞すると強面の人たちが、家や会社に押しかけてきて脅される ②サラ金の取立など、無視をしていればやがて忘れられる、の2種類です。では①のケースから説明していきましょう。

①強面の人々の脅し
一昔前のテレビドラマでは、このような光景をよく見かけましたね (当時は“債権取立業”なる業務があったそうです)。今でもニュースでは「金返せないんだったら、臓器でも何でも売らんかいっ!」のような録音が流されることがあります。でもこのような暴力行為は、全て法律違反です。1983年に施工された貸金業規制法により、
・午前8時から午後9時までの訪問や電話、FAX
・3人以上で押しかけての取立
・家の周りに張り紙をするなどの、プライバシーの侵害
・勤務先へ押しかけての取立
・恫喝や暴力行為
・家族や親戚、第三者への取立(保証人は除く)
・弁護士が介入してからの取立
などの行為は禁止されています。違反すると、最悪の場合、業務停止となります。ですから、借りたお金を返すのは当然のことですが、上記のような悪質な取立に会ったら、ビビらずにすぐ警察や金融庁、財務局に連絡しましょう。

②取立は無視してもよい
サラ金業者からの督促状や電話を無視していると、業者によっては取立がなくなるかもしれません。しかしそれは表面上のことで、水面下では債務者を、支払う意思のない者とみなし、裁判所で支払督促の手続きを始めています。また携帯電話で連絡がつかないと、業者は勤務先へ電話をかけてきます。業者名は名乗りませんが、あまり頻繁に電話がかかってくると、当然周囲から怪しまれます。また無関係の同僚に、とても迷惑をかけることになります(個人名の電話を何度も取り次いでいると、はっきり言って、ムカついてきます)。同僚からイヤミの一つも言われ、だんだん会社に居づらくなりますね。そして、夜逃げなどをしても、業者は住民票から債務者の居場所を割り出します。見つからない場合は、家族や親戚に問合せをします(違法になるので、あくまでも居場所を尋ねるかたちを取りますが、暗に返済を要求してきます)。

取立を、いたずらに恐れる必要はありません。しかし、甘く見ると痛い目に会います。借りたお金は返さなければなりません。逃げる方法よりも、返す方法を考えてください。

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